コース内容

初回の無料相談・体験授業にて、授業の目的・目標をお聞きます。
筆記用具とノートをご用意ください。

☆自習して分からない箇所の質問、勉強の仕方の相談等、一コマからのお申し込みも歓迎いたします。

高校数学コース

高校数学の教科書解説、授業の予習・復習・補習、問題解説、質問回答 etc.

数研出版の教科書(数学シリーズ1~5冊等)又はご希望の教科書や問題集を用いて、学校の授業ではなかなか触れられない数学史や現代数学への繋がりを含めた数学の不思議に触れられる授業を心掛けます。

講師の瀬端は、国際基督教大学(ICU)でロジカルシンキングに触れて以来、論理教育についてかなり学びを深めてきました。そのため、高校数学の解説も一般的な水準よりも論理的な説明を行うことができます。論理的な説明とは、つまり誰もが納得できる説明です。生徒の皆さんが高校数学を納得して深く理解できるよう努めています。

日本の進学・受験勉強は世界的に見ても激しい競争を課されます。子供たちの場合、進学・受験勉強を視野に入れた学習は当然のことで、高校数学の学習もその点を視野に入れて進めてまいります。ただ、数学が苦手であれ、得意であれ、深い理解を得ることが数学を使いこなす上で遠回りのようでいて一番の早道になります。

深い理解を得れば、自然とその知識を活用してみたくなり演習にも身が入ります。演習は、知識の確認、習熟、実践として捉えましょう。それが自然と試験対策にもつながって行きます。基礎的な実力を養っておけば受験期に苦手克服、過去問対策、総復習を怠らなければそれなりの結果につながります。

ただし、受験の場合は、総合点あるいは総合評価です。数学ばかりに偏って学習するべきではありません。くわえて、受験勉強のための数学学習という視点にこだわり過ぎるのは、視野が狭まりその後の学業や技術習得にとってマイナスにもなります。

受験という観点を除いて数学学習一つを取り上げても、数学以外の共通言語、科学哲学、科学史などに視野を広げることは、数学を学んで行くうえで必ず必要あるいは助けとなる素養です。これは数学に限ったことではなく、自分の個性・特性を伸ばしながら、視野を広げることも大切です。

そのような肩の力を抜いた探究姿勢が基礎学力を高め、進学や受験における成績を上げ、伸び悩み防止にもつながります。

初等・中等教育の数年間は、子供たちにとって学びを深める大切な時間です。将来の学業や技術習得を視野に入れて、深い理解をともなった論理や数学の学習をする必要があります。それが真の実力となり、大学、その後の社会における探究や学んだ知識の活用につながります。

以上のことは、子供たちの場合だけに限った話ではありません。私を含め多くの方が大学生、社会人になっても様々な競争に追われ、視野は常に狭くなりがちです。しかし、時には立ち止まり自分の能力を広げ、あるいは深堀していく時間も大切なのだと思います。何よりも数学を深く理解することは、興味深く楽しい体験です!

大学生、社会人の方も、学びたい方はどんな方でも大歓迎です。授業内容は基本的に高校生レベルとなりますが、中学生以上であれば一人ひとりの生徒に合わせて柔軟に対応いたします。一緒に探究する数学、使える数学を身に付けましょう!

高校数学の重要分野や苦手分野の克服に限定した履修もお勧めします。

例えば、数学Ⅰの第一章「数と式」と第二章「集合と命題」の数と式と論理は数学の基礎であり、すべての数学分野で利用される知識です。この二章だけでも理解を深めると、その後の数学の学習がとても楽になります。参考⇒短期集中講座-数学Ⅰ第一章「数と式」第二章「集合と命題」

数学Ⅱの第三章「図形と方程式」は、数学で図形と方程式が初めてつながる分野であり、他のあらゆる数学の分野が多かれ少なかれ関連を持ちます。ここで学ぶ座標についての深い理解が数学、ひいては科学全般へのスムーズな導入を保証してくれます。

数学Ⅱの第六章「微分法と積分法」は、数学と科学にたくさんの応用を持つ高校数学の花とも言うべき分野です。前段の座標についての理解が大切ですが、微分積分学の基本定理をきちんと理解することで、『なぜ複雑な形の面積の計算がこんなに簡単になるのか』が分かり、複雑な応用問題を解き切るための基礎となります。

その他に理解が難しいと感じた苦手分野の克服にも柔軟にご対応いたします。

数学ってこんなに面白いんだ、こんなところが面白いんだなあというポイントをゆっくりと楽しみながら対話形式で学んで行きます。

その他、FAQもご参照ください。

ロジカルシンキングコース

実用に適したロジック(論理)、ソクラテスとデカルトを中心に解説。(全6~8回前後)
ソクラテスあるいはデカルトのみに限定も可能です。参考⇒短期集中講座-デカルト「方法序説」論理を学ぶ短期集中講座-60分で論理とデカルト「方法序説」入門

高校数学に比べてロジックは馴染みの少ない言葉だと思いますので、多少、言葉を尽くして以下ご説明いたします。説明を読むと難しいと感じるかもしれませんが、対話形式なので中学生や高校生でも難易度を合わせて授業をすることができます。勉強一般に役立つ学びがありますので若い方々にもお勧めです。

さて、主に欧米の伝統的な高等教育では、リベラルアーツ(教養「自由の技芸」)を身に付けることが一つの目標となり、各学科の専門教育はリベラルアーツを身に付けた後に行うことが通例となります。ただ実際、注意が必要なのは古今東西を問わず高学歴卒がリベラルアーツの基礎を身に付けているとは限りません。それには様々な理由が考えられますが、ここでの深堀は避けます。

そのリベラルアーツは、幅広い学問への知見とともに基礎としてロジカルシンキングを身に付けること、ロジックがきちんと整った文章の読み書きができることを一つの目標としています。それは、各学問(例えば数学、科学、医学、法律、経済など)の基礎にロジックがあるという思想によりますし、実際、各専門学科で行うことになる研究に必要とされる一般的な探究能力の基礎作りにもあたります。

それではロジック(論理)とは何かということになりますが、論理の淵源は、古代ギリシャにおいて交わされた議論の構成をアリストテレスが論理学として集大成したことにあると言われています。特に、アリストテレスの師匠プラトン、プラトンの師匠であるソクラテスの行った啓蒙活動にその骨格があります。

それ以来、論理は、各学問の基礎として議論の正しさや正確さを担保するために重要な役割を果たしてきました。とりわけ、古代ギリシャ文化の後半に作成された数学の大著「ユークリッドの原論」は、論理的に構成された初めての「数学理論」とも言え、現代にいたるまで科学理論の模範とされています。

そして、時代を下ること近代西洋においてデカルトが著書「方法序説」において発見・探究のための論理的方法ともいうべき簡略な論理的手続きを提案し、近代合理主義、科学の時代の幕開けを強力に推し進めました

ソクラテスとデカルトは、知の発見のための論理学として共にとてもシンプルな提案をしており、それらは学問的な対象となる複雑な論理学の法則とは一線を画して、論理学の基礎としての不動の価値を歴史に築いています。

そこで本コースでは、まずロジックの歴史を概説し、探究、命題、疑問と推論、演繹など、ロジックのポイントを重要なものから順番に学習したのち、ソクラテスの弁明、方法序説(岩波文庫2冊)の特に論理に関わる該当箇所の解説を対話形式で実践的に行い、ロジカルシンキングが身に付くことを目標といたします。

ソクラテスあるいはデカルトのみに限定した授業も可能です。授業回数はおおむね半分程度になりますが、デカルトを選択された場合の方が若干回数は多くなるかと思います。論理入門としてはソクラテスを、数学や科学での実践を目指す場合にはデカルトをお勧めします。

探究とはこのようなものか、とゆっくりと楽しんで頂けますように対話形式で余裕をもって議論を進めて行きたいと思います。

その他、FAQもご参照ください。